植物を上手に育てるために、欠かせないのが肥料です。肥料には大きく分けて2つの種類があります。
①有機質肥料
自然素材から作られた肥料。すぐに肥料の効果は得られませんが、ゆっくりと長く効き、土の環境を豊かに改善してくれます。（主に油かす/ 骨粉/ 米ぬか/ 鶏ふんなど）
②化成肥料
人工的にバランスよく配合して作られた肥料。手軽で便利ですが、長く使うと土が痩せるので堆肥などといっしょに使います。（主に液体肥料/ 固形肥料/ 微粉など）

【肥料の三要素】
肥料のもっとも主要な成分は「肥料の三要素（チッ素、リン、カリウム）」と呼ばれるものです。この3 要素を適切な時期に適量与えることがポイントです。
①花や実を楽しむ
枝葉ばかりが茂ると、花や実がならない場合があります。チッ素肥料を控えめにリン酸分を多めにします。
②樹形を楽しむ
バランスのよい姿を保つには、カリ肥料がポイント。チッ素肥料を施し過ぎると部分的に成長しすぎて樹形を乱してしまいます。
③葉を楽しむ
葉の色をいきいきとさせるためには、チッ素肥料がポイント。ただし、施し過ぎると部分的に成長しすぎて樹形を乱してしまいます。

【その他】
・肥料のパッケージに見られる表示で「N ・ P ・ K　＝　６ ： ３６ ： ６」のようなものがあります。Nはチッ素、Pはリン酸、Kはカリウムで、数字の割合は肥料に含まれるそれぞれの割合です。
・一般的に腐葉土と呼ばれて売られているものはチッ素を多く含みます。リン酸やカリが必要であれば、ほかの肥料で補います。