引込窓・引違い窓の塗装
プロファイルウィンドー・製作の木製サッシ

作業時期

数年に1度

作業時間

30分程度(1か所)
〈時期・時間は目安です〉

難しさ
効 果
  • 雨や紫外線から保護する

  • 腐朽菌の発生を抑える

道具・材料

材料費(目安)

塗料

用途に合わせてご検討ください

刷毛

数百円

目地用刷毛

数百円

脚立

ウエス(布)

下げ缶(塗料入れ)

数百円

掃除用ブラシ

数百円

マスカー(テープ付養生シート)

数百円

塗装用マスキングテープ

数百円

サンドペーパー(180番程度)

数百円

手順

はじめに

木製の窓プロファイルウィンドー製作のオリジナル木製サッシは定期的な塗装が必要です。
自分の手で塗装をするのは、最初は大変かもしれませんが、だんだん慣れてきます。一枚一枚、塗装をしてきれいになっていく窓を見るたびに、家への愛着はどんどん深まります。

もちろん、シンケンユーザーズサポートにご依頼いただくこともできますので、お気軽にご相談ください。「メンテナンスご依頼」フォームはこちら

塗装時期の目安

外側の外枠や障子枠の、再塗装の目安は3年ごとです。(環境や気候、立地条件によっては、さらに短くなる場合もあります。)紫外線や雨による塗装の劣化を防ぎ、長持ちさせるために、こまめに塗装を行うことをおすすめします。

同じ家でも場所によって塗装の劣化状況には差が出ます。塗装の劣化しやすい場所や、木部保護効果の確認方法についてはこちらをご覧下さい。

室内側は、外部ほど頻繁に塗装する必要はありませんが、水をはじかなくなって木部に結露の水などがつきはじめたら塗装しておきましょう。色落ちはあまりしないので、自然木部オイルやクリア塗装で充分です。

塗料について

プロファイルウィンドー出荷時は、「オスモ ウッドステインプロテクター ラーチ色」で塗装しており、新築時の色はほとんどの場合この出荷時の色です。(写真の色)

※一部意匠上の目的で違う色を重ねて塗装している場合もあります。

▷ご使用になる塗料は「屋外 木材保護塗料」をお勧めしております。
その中でも、作業性や安全面の点から水性塗料がお勧めです。

<水性塗料の特徴>
・溶剤を使用していないため、作業時に嫌な臭いがしない
・乾きが早く、短時間で重ね塗りができて効率的
・水性なので、誤って付着した場合も水拭きで取り除ける

▷参考塗料(2022年2月現在、弊社使用の屋外塗料)
・キシラデコールアクオステージ(水性)
・ガードラックラテックス(水性)

1(網戸を外す)

引込み窓の場合、戸袋の方立てをプラスドライバー(インパクト(電動)ドライバーがあればそちらが楽です)を使ってはずして、網戸を取りはずします。

2(塗装箇所の掃除)

窓を開けて木枠の溝の灰やほこりを取り除きます。

3(養生)

塗料がはみ出しても良いように、ガラスと障子枠の境目(写真1)や引手部分(写真2)など、各箇所の境目に養生テープ(塗装用マスキングテープ)で養生をします。

写真1

写真2

ハンドル側の窓の、ガスケットと呼ばれる黒いシールゴムと塗料が触れないように養生します。
これは、窓を閉めた時に窓本体のゴム(ガスケット)に塗料が付着することを防ぐためです。一見乾いたように見えても締めた状態で長時間放置すると、塗料がガスケットに付着することがあります。

外壁やデッキなどもマスカー(シート付養生テープ)で養生を行っておくと安心です。

4(サンドペーパー)

サンドペーパーで汚れやシミを軽く取り除きます。(完全に除去できなくても、適度に表面をまんべんなく整える程度で構いません)この作業を行うことで、塗料がのりやすくなります。
ペーパーをかけたあとは出てきた粉を乾いた刷毛やウエス(布)できれいに取り除きます。

5(窓外側の塗装)

窓を閉めた状態で外側から、刷毛や目地用の刷毛を使って、木目に沿って伸ばすように塗っていきます。

上枠→縦枠(左右)→下枠の順で塗ると塗りやすいです。

ポイント

  • 塗装前に刷毛を「竹トンボ」を回す要領で回して、「毛」を落とすことで、塗装中に毛が抜けるのを防ぐことができます。塗料缶などに、毛の付け根部分を数回叩き当てることでも、それを防げます。
    顔料等が沈殿している場合がありますので、容器・缶を逆さまにしてよく振り、棒などで缶の底までよくかき混ぜてから、下げ缶へ移し、さらにかき混ぜてから使うようにします。

6(窓枠の内側の塗装)

窓を開けて、枠の内側を塗ります。
※ガスケットと呼ばれる黒いシールゴムに触れないように塗装していきます。塗料が付着したまま開閉を行うと、シールゴムが劣化したり、開閉がしづらくなります。万が一付着してしまった場合は、速やかに拭き取ります。

7(外枠の塗装)

外枠を塗ります。
※黒いシールゴムが当たる部分は塗装しないでください。

足下の外枠も忘れないように行います。

これで1回目の塗装は終了です。

8(2回目の塗装)

30分ほど乾かし、触ってみて手に付かない、ベタツキがない状態になったら1 回目と同じように、もう一度塗装を行います。(手順5~7)間隔はあけすぎない方がきれいに仕上がります。

※室内側を塗装する場合は1回塗りで十分です。
※乾燥時間は季節や天候によって異なります。

9(片づけ)

養生をはがし、はみ出した塗料があれば固く絞った布などで拭き取ります。

注意・確認事項

作業時、窓から、身を乗り出し過ぎないようご注意下さい。

道具一覧

刷毛について

刷毛は高価なものである必要はありません。
低価格なものを1 回切りで使い捨て、利用するのも安全管理上、安心です。
また、毛が抜けすぎたものを使用すると、塗りムラも起きやすくなります。

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